種子の休眠打破について

種子の休眠はアブシジン酸という植物ホルモンとジベレリン酸のバランスによって引き起こされています。アブシジン酸の割合が高くなると発芽が抑制され休眠状態へ誘導されます。休眠を打破するにはジベレリン酸の割合を高くすることが有効です。

ジベレリン酸の比率を高くするにはジベレリン酸を増やすかアブシジン酸を減らすということになりますが、手っ取り早いのはジベレリン酸を薬剤で添加する方法です。

そのほかにも種子によって様々なきっかけでホルモンバランスが変動します。基本的には発芽に適さない環境に置かれるとアブシジンが生成され休眠へと導かれます。


好光性の種子では光をあてるとアブシジンが分解され発芽へと誘導されます。
この時最適な光は650nm-680nm波長の赤色光とされ、710-740nm波長の赤外光では逆に発芽が抑制されるとされています。光を使う際には波長を調整された植物育成用ライトを使用するのが良いでしょう。

あとは発芽条件の基本、温度・水分・酸素が整えば発芽へと近づくでしょう。
ちなみにアガベは一般的に好光性種子とされることが多いですが、暗所での発芽も確認できニュートラルとしている文献もあります。

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